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平成23年4月2日

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菩薩への道2  中谷昌善

 今回は十善戒に説かれている中の口に関したもの、口からでる声、言葉の修行についてお話を進めて参ります。

言葉の修行には四つが示されています。

不妄語 人をだまし、うそ、偽りを言ってはいけません。

不綺語 人にへつらい、胡麻をするような飾り立てた言葉お世辞を言ってはいけません。

不悪口 人を傷つけその人の欠点ばかりの悪口を言ってはいけません。

不両舌 人と人をけんかさせるような二枚舌を使ってはいけません。

このように口から出る、いいえ口から出す声、言葉を四つの戒めに分けて説いております。 日常生活の中でも何気なしに使われている言葉ですが、その言葉にはとてもとても大きな力が秘められているのです。

赤ちゃんへの母親の子守歌、あやす声は生命の安全、安心を与え。子供や生徒への先生の声は新しい知識を授け。恋人達のささやきは未来への幸せへと。病人へのお医者様、看護婦さんの声は健康と励ましを与え。迷える人への僧侶の声は悟りと、苦しみからの解放へと導く。

私達は一人では生きていけません。多くの人との関わり支え合いによって社会があり私があるのです。そっれには言葉による意志疎通が不可欠です。言葉を使う私達はその重要さに気がついていないのです。

人を見る時、皆さんは相手の良いところ長所から見ますか。それとも悪い所、欠点短所からみますか。相手の人の悪いと所から見てしまいそれを声、言葉に出して言ってしまうと悪口となりますが、良い所長所を見いだして誉めて上げるとどうでしょうか。話す方は何気なしに言った悪口でも、それを聞いた人達は、その話題にされている本人は気分の良いものではありません。喧嘩が起こっても仲良く出来ることは有りません。ところが誉められると、誉められた本人も自分の長所をもっと伸ばそうとして益々努力していくでしょうし、誉めてくれた人とも仲良くやっていけるでしょう。

喧嘩をしたり喧嘩をさせたり人を陥れたりだましたり、苦しめたりするのは悪い言葉の働き。元気づけたり励ましてあげたり、個性を伸ばし眠れる能力、才能を引き出してあげるのは良い言葉の働き。

先日、本堂を掃除しておりますと五才の娘ですが「お手伝いしようか」とやってきました。たいしたことは出来ませんが、仏具を拭いたり小さな物を運んだりしてくれました。「助かったは、さっちゃんが手伝ってくれたので早く終わった。ありがとう」と誉めてあげると「またお手伝いするから言ってね」と笑顔でお母さんにお手伝いの報告に行きました。

言葉の力の偉大さに感心させられます。

真言宗「まことの言葉の宗」と書きますが文字通り、まことの言葉を大切にする宗旨なのです。

菩薩への道、しあわせを求める人はしあわせの種をまき。うそ偽り、かだりたてたお世辞、悪口、二枚舌を使う人は、苦しみの種をまき自らの言葉で自らが苦しんでいくのです。

菩薩への道を願い修行する人は言葉を大切にしお大師さまの説かれる密厳浄土の実現の為に善なる言葉の修行の信仰生活をおすすめいたします。